やがて自分をつくるもの

田舎から新米が届きました。

東京でも美味しいお米はいくらでも手に入るのだけれど

私の故郷は”米どころ”なので、時々実家から送られてくるのです。

ありがたいことです。

つやつやに炊きあがった御飯に佃煮をのせていただく、

この佃煮も義兄が出張で上京した時に持って来てくれたもの。

 

誰かが自分のことを思って、美味しいものを届けてくれる、

東京・自由が丘で小さな美容室を構え、田舎にも滅多に

顔を出さない私のために。

そんな温かな想いを、口いっぱいに頬張って噛み締める。

本当にありがたいことだなぁ。

贅沢なものではないけれど、子供の頃から慣れ親しんだ

故郷の食を味わうと、とても満たされた気持ちになるのです。

 

心のこもった食べ物が、やがて自分の細胞となり

自分の身体を作っていく。

シンプルな料理でも、心のこもったものを頂くのは

ありがたいことです。

愛情のこもった食べ物は、お腹と心を同時に満たし、

やがてその愛情が、血となり肉となって自分自身が出来上がっていく。

 

いつも思っている事だけど、

同じ屋根の下に暮らしている人とは(夫婦でも、親子でも)、

一日に一度は同じ食べ物を味わったほうがいいよね、

忙しくても、出来れば向かい合って。

 

同じものを食べて、その栄養で満たされれば

お互いが、細胞レベルで近づいていって、

だんだん考え方も似て来て、そしたら同じ物を見て、

同じように、泣いたり笑ったり出来るような気がするんだよなぁ。

 

「食」は身体と心を作る、

そして人と人とを繋げる大切なものなんだと、

心からそう思うのです。

自由が丘にあるマンツーマンの美容室
美容室イニティウムヘアサロン自由が丘