イベリコ豚

ここ数年、日本でも人気の出ているイベリコ豚。
生ハムだけでなく、ステーキやしゃぶしゃぶ、コンビニの弁当まで登場していますね。
希少なイベリコ豚がこんなに大量に流通しているのはおかしい、と思っていたのですが、
やはり大量生産されていたのですね……。

まず、イベリア種(純血種)とアメリカ原産のデュロック種とを交配させ、50%の交配種を作る。さらにこの50%の交配種と純血種をもう一度交配させることで、75%の交配種が生まれる。スペインでは75%の交配種をイベリコ豚として認めている。
デュロック種はイベリコ種の2倍の大きさに成長するため、交配種も成長が早く、純血種に比べ出荷までの期間が短く、(純:2年/交:1年半)肉の量は平均5%多くなる。

しかも、一定の育て方をすれば、純血種に引けを取らない品質になると考えられている。
出荷の3ヶ月前からドングリを与え、オレイン酸の含有量が54%以上であれば最高級品として市場に出すことも認められるらしい。(生後16ヶ月間は配合飼料で体を大きくする)
この大量生産によって、この50年で出荷量は5倍に増えているが、その9割を交配種が占めている。