バルセロナに向かって「D63」へ急ぐのだっ、

飛行機はアムステルダム上空で旋回を繰り返し、予定より少し送れて着陸した。
ここから小型機に乗り換えてバルセロナへと向かうことになっているのだが、
乗換え時間に余裕は無く、セキュリティーチェックを急いで通り抜ける。

久々の団体行動がなんだか新鮮な感覚です。
全員がそろわない事には次に進めないという、なんとも
もどかしい感覚だけど、ちょっとしたゲーム感覚で面白い。

『乗り継ぎのゲートはまっすぐ進んで、一つ上の階ですので先に進んで下さい。』
添乗員さんはそう言って、最後尾の人達の様子を見に行った。
添乗員さんも大変だ、一人で25人を、
それも入国審査でかなりバラケてしまった人達を
まとめなくてはいけないんだから。

とりあえず、早めに出てきた人達と「D63ゲート」へ向かう、

が、

おじちゃん、おばちゃん達は表示も見ずにどんどん進むのね。
「あー、ここ、ここ。このエスカレーターの上じゃないの~?」

(いや、多分違うと思うから。)

「D63」って表示どこにもないから、、、
あぁぁ、行っちゃった。
しょうがなから付いて行ったけど、案の定戻る事になりまして、
うろたえる 東洋人御一行様。

こういうときはインフォメーションできいたほうが早いよね、
ええと、なんて言うんだっけイングリッシュだよね、アムステルダムって何語圏?
そういえば、機内アナウンスで「D63」のことを「デルタ63」って言ってたな、
こんな時に変な好奇心が出るんですよね、

よぉし、チ、チャレンジだっ、、
『whe,,,Where is the gate デルタ63?』

へっ?くるっとまわって後ろのエスカレーター、ですか。サンキュー♪
なんだか通じたみたい。外国語って通じると面白いよね、もっと話せたらなぁ~

とにかくゲートへ急ぎましょう、
今日の目的地、バルセロナはもうすぐそこに。

行きの飛行機では、希望通り窓際の席に座ることができたんですけど、
小型機の窓際はかなりスリリングなんですよね、鳥肌モノです。
昔乗ったイベリア航空では、座席がガタガタしていてシートベルトの意味が疑わしかったけれど、
今回のKLMオランダ航空はそんなことも無く快適。
ただ、シートベルトの解除が早すぎるような? まだ、上昇体勢なんだけど、いいの、、?

窓の外に飛行機の翼が見える、ペラペラのトタン屋根のようにも見えてくる。
こんな鉄の塊で、空を飛ぶ人間って、やっぱり不思議。
そんな事を考えている間に、飛行機は「バルセロナ・エル・プラット空港」に
無事、着陸したのでした。