人は、毎日の生活の中で、人知れず何かの「種」をまいている。
無意識のうちに何かの種をまき続けている、

やがて、その種は
芽を出し、
花を咲かせるだろう。

そんな時にはただ、静かに、
「ああ、咲いたのだなぁ」と思えば良い。

咲かせよう、咲かせようと思いながら、種をまけば
数多くの、
「ああ、枯れてしまったのだなぁ」という思いに気づくだけだ。
『 ただ、種をまきつづけることに夢中になれたなら、』

もしも、
その想いが誰かの心に、花を咲かせることが出来た時、
「ああ、こんな所にも咲いたのだなぁ」と、
ただ静かに、その花があることを喜べるのではないだろうか。

遠くで花が咲いている、
きれいな花が咲いているのだと。

遥か遠く、

私の手の届かないところでも。