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シリコーンシャンプーのこと、自由が丘の美容室がお答えします

『シリコーン・シャンプーについて』



いつ頃からか、シリコン入りのシャンプーは髪にも体にも良くない、
ということが雑誌などでも大きく取り上げられるようになりました。
ドラッグストアを覗いても、ノンシリコン・シャンプーのコーナーを設けている所が多いですね。
シリコン=有害物質、のように思われている方も多いのではないでしょうか?


そもそもシリコンとは何でしょう?
美容室、美容師の目線から、少し紐解いてみましょう。


正しくは"シリコーン"で、さらに化粧品に使われるものはシリコーン・オイルのことを指しています。
効果としては、髪の表面(キューティクル)をコーティングして艶、ハリを出し、そしてサラサラとした
手触りになります。
シャンプーなどの成分表には"シリコーン"とは表記されていません。
化粧品類に使用されるシリコーンにもいろいろあって、


ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
ヒドロキシプロピル加水分解コムギタンパク(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
ヒドロキシプロピル加水分解ダイズタンパク(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)
コポリマー(ジメチコン/メチルフェネチルシロキサン)
コポリマー(ビスブチロキシアモジメチコン/PEG-60)
クロスポリマー(加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール)
アミノプロピルジメチコン
アモジメチコン
シクロメチコン
ジメチコン


と、まだまだ沢山ありますが、ざっくりとジメチコン類で…


雑誌のヘアケア特集などを見ると、このシリコーン(ジメチコン)の悪影響について書かれています。
髪の表面を覆ってしまいトリートメントなどの栄養分が浸透しにくくなる。
シリコーンが取れる時に、キューティクルも一緒に剥がしてしまいダメージが広がる。
頭皮にも付着して皮膚呼吸を妨げる&毛穴を塞いでしまい薄毛、脱毛の原因になる。
(などが挙げられていますが、科学的根拠に乏しい記述が多いです)
個人的な考えでは、上記の事柄については心配する必要は無いと思いますが、
髪質によっては、シリコーンシャンプーを使い続けるとゴワゴワ、ベタベタになる可能性はあります。
これほど悪く言われているシリコーンですが、テレビCMなどで知られているシャンプーのほとんどに
配合されています。何故かと言うと、これらのシャンプーにはコストを下げるために安価な合成界面活性剤
(シャンプーやリンスの主成分)が使われているからでしょう。


<合成界面活性剤の例>
スルホコハク酸ラウレス2Na
ラウレス硫酸Na(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩)
ラウリル硫酸Na(ドデシル硫酸ナトリウム)
ラウリル硫酸アンモニウム
ラウレス硫酸アンモニウム
ラウレス硫酸TEA
パレスー3硫酸アンモニウム
ジステアリン酸グリコール
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na
オレフィンスルホン酸Na
テトラデセンスルホン酸Na
(今お使いのシャンプーには、~硫酸、又は ~スルホン酸、と書かれていませんか?)


合成界面活性剤は泡立ちも良く、洗浄力も強いのですが、必要な油分まで落としてしまい、
髪がゴワゴワ、パサパサになりやすいです。
そこでシリコーンオイルを配合することで、ごまかしているのですね…
(シリコーンはあくまでも表面を覆っているだけなので、髪の内部はパサパサのままです)


つまり、シリコーンオイルの善し悪しを問う前に、なぜそのシャンプーには
シリコーンが必要なのか?という事の方が大問題なのですね。


さて、シリコーン・シャンプーの続きですが、シャンプー本来の目的というのは
髪に付いた汚れやスタイリング剤を落とす、ということなのですが、
健康な髪を保つためにシャンプー剤に求められることを考えてみると…
必要な油分は適度に残す。
自然に分解されない成分は出来る限り配合しない。
摩擦の少ない状態で優しく洗い上げる。
この3つ、合成界面活性剤を用いたシャンプー剤の苦手な所なんですね。
なので、シリコーンオイルを配合して洗っている間も洗い上がった後もサラサラ、
ツルツルの質感を出そうとするのです。シリコーンオイルを配合することで、本来キシキシ、
パサパサに洗い上がる安価なシャンプー剤を、とても髪に良い
シャンプー剤のように見せてしまうことが出来るんです。すごいですね。


では、その優れた働きを見せるシリコーンの特性を見てみましょう。
シリコーンは疎水性(水になじみにくい性質)のものに優先して吸着する性質があります。
毛髪の中で疎水性の部分はというと、毛表皮(キューティクル)がそうです。
ですから、キューティクルがしっかり揃っている健康毛ほどシリコーンが吸着しやすい
ということになりますね。
逆にダメージを受けてキューティクルが剥がれてしまった部分では、親水性の 毛皮質(コルテックス)が
むき出しになっているため、シリコーンは吸着し辛くなってしまいます。あれ、おかしいですね…


痛んだ部分はあまり保護されずに、健康な部分ばかりコーティングが重なっていってしまいます。
この状態が繰り返されると、手触りが硬く感じたり、べたつく、うねる、などの変化が現れます。


※過度にシリコーンが蓄積された髪は、ヘアカラーやパーマがかかり辛くなるという美容室(美容師)
泣かせな弊害も起きます。そして、髪の内部が乾燥し続ける原因にもなります。


シリコーン・シャンプーを使っていると、最初は髪に腰と艶が出て、
手触りも良く感じるかもしれませんが、 使い続けるといろいろな弊害が出てきます。
シャンプーは長く使い続けられるシンプルなものが良いと思います。
※シリコーン・シャンプーを使い続けても、禿げませんので、念のため。
(頭皮が炎症等、何らかの変化を起こさない限りですが…)