『毛髪と栄養の関係について』
美しい髪や肌を保つためには、まず、その元となる良質な栄養素を毎日食べる食物から、
消化・吸収する必要があります。日頃からバランス良く摂取するように気をつけましょう。
無理なダイエットや偏食によってじゅうぶんな栄養が摂れないと、髪は細く艶も無くなり、
場合によっては脱毛したり、髪の色が薄くなる事があります。毛髪の色を決定するのは、
毛母メラノサイトで作られるメラニン色素ですが、栄養失調になるとフェニールアラニンや
チロシンといったメラニンの原料物質が欠乏するため、メラニン色素の合成量が減り髪の色が
薄くなってしまいます。そしてお肌も潤いを保てません。
毛髪の主成分は、約18種類のアミノ酸が結合してつくられた"ケラチン"(たんぱく質)で、
その他、メラニン色素、脂質、微量元素、水分から成り立っています。ですから、健康な髪の
ためにはまず、良質なたんぱく質をバランスよく摂取することを心掛けたいものです。
※植物性たんぱく質
大豆、玄米、小麦粉(全粒粉)などに多く含まれます。
※動物性たんぱく質
牛乳、チーズ、鶏レバー、卵、肉、魚などに含まれます。
動物性食物(肉、魚など)は たんぱく質の補給には欠かせないものですが、
食品によっては脂質も多いため、脂肪分の少ない部分を選ぶ工夫が必要です。
たんぱく質は植物性のもの、動物性のものでアミノ酸の構成が異なります、
偏ることの無いよう、食べ合わせを考えてバランス良く摂取するようにしたいものです。
※ その他の栄養素
健康な髪はタンパク質だけでは育ちません。
食事でとったたんぱく質を分解、再合成するためにはビタミンB群、とくに
ビタミンB6の働きが欠かせません。 そしてビタミンB2は細胞の再生にかかわっており、
毛髪の成長を 促進してくれます。積極的に ビタミンB群を摂りましょう。
ビタミンB6を含む食物…まぐろ・さんま・さけ・さば・いわし、など。
ビタミンB2を含む食物…レバー・うなぎ・さば・かれい・牛乳、など。