Trichotillomania (抜毛症)と戦う2374日間の記録


この動画は、トリコチロマニア/Trichotillomania (抜毛症)になってしまった女性の
14歳から21歳になるまでの6年半にわたる記録です。毎日自分の写真を撮影し、
それを動画としてまとめてYouTubeで公開しています。

Rebecca Brownさんは、自ら髪の毛を抜いてしまう精神疾患と闘いながら
毎日写真を撮り続けました。髪の毛を抜いてしまう行為を防ぐために
残っている髪の毛を剃った写真や、ウイッグをつけている写真もあります。

抜毛症はまだ完治していない状態だと語っていますが、
Rebeccaさんは自分に自信が持てない時期や自殺を図った時期も乗り越え
未来に向かって歩き続けています。

自由が丘 美容室 イニティウムヘアサロン

抜毛癖・抜毛症

円形脱毛症と間違えやすい症状の中に、トリコチロマニア(抜毛癖・抜毛症)
と呼ばれるものがあります。

(トリコチロマニア/ Trichotillomania(抜毛癖・抜毛症)は脱毛症では
ありません。自覚の有無に関わらず自分で毛を引き抜いたり、毛を根元で折る
ことにより円形脱毛症に似た症状になったり、極端に短い部分が現れるものです)

この「抜毛症」に悩む人にとって「美容室」に行くという事が、
かなりハードルの高いものになっているのも事実です。

「脱毛症のように自然と髪が抜け落ちたわけではなく、自らが髪を引き抜くという行為によるものだから、なんとなく後ろめたい」

「美容師に抜毛症の知識や理解が無かったら、酷い事を言われそうで怖い」

「どんなヘアスタイルが出来るのかわからない」

いろいろ考え過ぎて、またストレスを感じてしまうのでは
症状の改善も遠のいてしまいます。

こういったお悩みも、安心して気兼ねなくご相談いただけるように、当店では予約制でお客様と一対一の貸し切り状態での施術を心がけております。

特に初めてのご来店時にはカウンセリングのお時間を長く設定していますので、お気軽にご相談下さい。

抜毛癖(トリコチロマニア)は人為的な脱毛症状ですから、自らが髪を引き抜くという行為さえしなければ完治するものです。なるべく必要以上に悩まないよう心がけることも大切です。そして周囲の人間も一緒になり、心理的・精神的ストレスの解消に進んでいくことが重要です。

美容師に出来る事は僅かかもしれませんが、美容室で髪を整えることで
おしゃれを楽しみ、少しでも心の負担を軽くして頂ければ幸いです。

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円形脱毛症発症時のヘアカット

私が初めて円形脱毛症を発症したのは30代の後半の頃、
最初は500円玉位の大きさで一つ、二つ。
それが3年程かかって治ったと思ったら、また再発。
今度は十数カ所、感覚としては頭髪の半分位がまだらに抜け落ちた感じでした(下の写真は、ほぼ治って来た頃です)

円形脱毛症によって、毛髪が抜け落ちる部位は人それぞれです。

どのようなヘアカット、及びスタイリングをしたら目立たなくなるのか、自然なヘアスタイルに見えるのかは、その時々で違います。

私も、友人(美容師)にカットしてもらい、毎朝ワックスとハードスプレーを使って不自然に見えないようにスタイリングしていました。

円形脱毛時のヘアカットは通常のカットよりもテクニックが必要になります。
骨格や髪の重なりを確認して、生え際やつむじ、分け目など目立つ所をより自然に見せる工夫が必要です。状況によっては、ウイッグや帽子を着用しなければならないこともありますが『なるべく自分の髪でなんとかしたい』というのが実際に円形脱毛症になった時の感想です。

もし、同じ状況でお悩みの方のために、私の学んできた技術を役立てる事が出来るなら、それは美容師としてとても嬉しいことです。

多発型円形脱毛症 (筆者本人)
多発型円形脱毛症
(筆者本人)

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円形脱毛症の種類

円形脱毛症はヘアサイクルの成長期にある毛の毛母細胞が一気に死んでしまうことにより、ある部分の毛がまとめて抜け落ちます。円形に脱毛する事が多いため、円形脱毛症という名がつきましたが、必ずしも円形に脱毛するとは限りません。
円形脱毛症の症状には個人差があり、いくつかのパターンに分類されています。

『円形脱毛症の種類』

<単発型円形脱毛症>
単発型円形脱毛症は、円形脱毛症の中でも最も多くみられる症状で円形の脱毛が1~2ヶ所に起きるタイプです。

円の大きさは1cm程度から数cmまで様々で、ある日気がついたら、頭髪が円形に抜けていたという例が多いようです。男女ほぼ同率で発症が見られ、発症の年齢は子供から老人までと幅広いのが特徴です。単発型円形脱毛症のほとんどは、治療しなくても自然に治癒していきます。

<多発型円形脱毛症>
頭部の数カ所から数十カ所に円形の脱毛が出来ますが、単発型から進行する場合と最初から多発してつながり、広範囲に脱毛する場合とがあります。

<蛇行型円形脱毛症>
後頭部や側頭部の生え際が、帯状に蛇行するように脱毛する症状です。

<全頭型脱毛症>
「多発型円形脱毛症」が進行すると、頭髪のすべてが抜け落ちることもあります。数箇所に起きていた脱毛部が、次第につながっていき、やがて頭皮全体の毛が全て抜けてしまい、髪がなくなるという症状です(多発融合型円形脱毛症)

また瀰漫性(まばら)に進行する場合もありますが、結果的には頭髪のすべてが脱落します。円形脱毛症患者の10人に一人位の割合で起こる症状で、難治性の脱毛と言われ、治療には根気が必要です。

<汎発性脱毛症>
頭髪だけでなく、眉毛、まつ毛、ひげ、わき毛、陰毛、その他すべての体毛が抜け落ちてしまう脱毛症で、最も重症の病型です。

※その他にも、円形脱毛症と間違えやすい脱毛症の種類があります。

トリコチロマニア(抜毛癖・抜毛症)と呼ばれるのがその症状です。

トリコチロマニアは、無意識のうちに自分で毛を引き抜いたりすることによって起きる脱毛症の種類の一つで、爪を噛んだりする「癖」のひとつですので、円形脱毛症とは異なります。このトリコチロマニアの原因は、精神的なものではないかと考えられています。

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