ここからバレンシアまでは368km、約5時間の走行です。
バスでの大移動については、乗り物酔いがホントに心配で、
”酔い止め”を毎日飲んでいたのですが、前の方の座席に座らせてもらったりして、
幸い気分が悪くなることも無く、スペインのダイナミックな景色を楽しむことが
できました。
”酔い止め”を毎日飲んでいたのですが、前の方の座席に座らせてもらったりして、
幸い気分が悪くなることも無く、スペインのダイナミックな景色を楽しむことが
できました。
ときおり海が見えたりして、寝ている暇がありません。
(旅行中、バスの中では常にカーテン全開で景色を眺めていましたけど。)
(旅行中、バスの中では常にカーテン全開で景色を眺めていましたけど。)
走行中、ローマ時代の水道橋が見えて来ました。
バスの窓から、遠くに見える水道橋をカメラで狙っていると、
なんと、
ドライバーの「ステファン」がバスを路肩に止めてくれたんです。
そしてバスを降りると、みんなを眺めのいい場所へと案内してくれました、
けもの道を抜けて。
バスの窓から、遠くに見える水道橋をカメラで狙っていると、
なんと、
ドライバーの「ステファン」がバスを路肩に止めてくれたんです。
そしてバスを降りると、みんなを眺めのいい場所へと案内してくれました、
けもの道を抜けて。
ありがとう、ステファン!
君って優しいんだね、、
ぽっちゃり体形のステファンが格好良く見えました。
君って優しいんだね、、
ぽっちゃり体形のステファンが格好良く見えました。
バスの旅では、途中、途中でトイレ休憩をとらなければいけません。
ドライバーだって、安全運転のためには休憩が必要です、
みんながお土産屋さんを眺めている間、ステファンは
つかの間の休息を楽しんでいました。
ドライバーだって、安全運転のためには休憩が必要です、
みんながお土産屋さんを眺めている間、ステファンは
つかの間の休息を楽しんでいました。
コーヒーと、甘そうなタルトのようなものをつまみながら。
僕もコーヒー大好きなので、短い休憩でもつい頼んでしまいます。
お気に入りは「カフェ・コルタード」という、ミルクがちょびっとはいったもの。
スペインのコーヒーには大きな砂糖が付いて来るのですが、
それを、こちらの人は豪快にドバっ、と全部カップに入れて
かきまぜずにキュッと飲んでしまう。
お気に入りは「カフェ・コルタード」という、ミルクがちょびっとはいったもの。
スペインのコーヒーには大きな砂糖が付いて来るのですが、
それを、こちらの人は豪快にドバっ、と全部カップに入れて
かきまぜずにキュッと飲んでしまう。
後には砂糖が溜まっているんですけどね、、、
いやなんとも粋に見えるんです、その飲みっぷりが。
いやなんとも粋に見えるんです、その飲みっぷりが。
美味しいコーヒーで一息ついていると、
ステファンの所へ添乗員さんがやってきた。
なにやら気分が悪くなった人が出たらしく、
スーツケースの中の何かを出したいので、
バスの扉を開けて欲しい、ということらしい。
ステファンの所へ添乗員さんがやってきた。
なにやら気分が悪くなった人が出たらしく、
スーツケースの中の何かを出したいので、
バスの扉を開けて欲しい、ということらしい。
ステファンはにこやかに返事をして、タルトを頬張りながら出て行った、
「あー、お疲れさま、ステファン。がんばれ~」
「あー、お疲れさま、ステファン。がんばれ~」
しばらくして、バスの所へ戻ると、メンバーの何人かが日陰で休んでいた。
日向はジリジリと焼け付くような暑さでも、日陰に入るとひんやりと涼しい、
でも、
やっぱりこの力強い日の光を、できるだけ浴びていたい気持ちもあって、
僕は日向に出て思いっきり背伸びをしてみた。
日向はジリジリと焼け付くような暑さでも、日陰に入るとひんやりと涼しい、
でも、
やっぱりこの力強い日の光を、できるだけ浴びていたい気持ちもあって、
僕は日向に出て思いっきり背伸びをしてみた。
バレンシアの、どこまでも青い空が気持ちいい。
ステファンも両手を広げて言う、
「これが、バレンシアの天井さ、」
ステファンも両手を広げて言う、
「これが、バレンシアの天井さ、」
いや、単純に「バレンシアの空」と言ったのかもしれないけど、
そのときの僕は、天井と思い込んでいた。
(だから、なんだか空が近くに感じたりして)
そのときの僕は、天井と思い込んでいた。
(だから、なんだか空が近くに感じたりして)
バレンシアの人の頭上には、常にこの大きな青い空がある、
昼も、夜も。
「だからこの土地の人は、おおらかで優しくなれるのかな、」
昼も、夜も。
「だからこの土地の人は、おおらかで優しくなれるのかな、」
ぽっちゃりステファンの笑顔をながめながら、
そんなことを考えていたのでした。
そんなことを考えていたのでした。
「さあ、目的地までもう少しだよ、 Animo、 ステファン!」