映画「ヴィダル・サスーン」観てきました

 

映画「ヴィダル・サスーン」観てきました。
80歳を過ぎても衰えを感じさせない洗練された立ち振る舞いは、
トータル・ビューティーを追求する彼のストイックな考え方の現れでしょう。
かっこいいです、容姿にも考え方にも、無駄な脂肪がまったく無いように思えます。
「悲観主義なんてナンセンスだ」と語り、常に前進し続け世界中を巻き込んでゆく。
その一方で、幼い頃のトラウマやコンプレックスを、人一倍の努力で乗り越えようと
してきた姿も垣間見ることができます。
ファッション業界の流れや、女性のライフスタイルまでも変えた
画期的なヘアデザイン。
その、鋏一つで世界を変えた男ヴィダル・サスーンが使っている鋏…
とてもちいさいです(おそらく5インチ以下)そしてカンカン鳴ります。
背筋をしゃんと伸ばし、肘を上げて角度をキープしダンスを踊るように
軽いフットワークで髪をカットしていく。見習い時代に誰もが憧れた姿が
スクリーンの中にありました。
後半では、ティム・ハートリーやアニー・ハンフリーのインタビューも出てきます
(マーク・ヘイズは出てなかったと思います)
私たちの世代には懐かしく、これからの生き方をさらに深く考える良い機会になったと思います。そして、同じスクリーンを見ていた多くの若い美容師さんたちはどんなことを思ったのだろうと、そんなことも気になる映画でした。