自分とは何者でしょうね?

”自分”とは何だろう?
あなたは、そんなことを考えた事がありますか?
自分とは何者か
何のために存在するのか
そして何を求め、何処へ向かっているのか

”自分の存在価値”
大人になったところで、その答えは明確には見えて来ない。
周りの人との関係性が希薄に感じられる現代では、
この問いかけは多くの人の、内なる声として沸き上がっているような気がする。
「誰にも解ってもらえない本当の自分」を携帯小説の主人公に重ねてみたり、
「自分探し」という言葉に共感して、もう一人の自分を必死で探し求める。

本当の自分も、もうひとりの自分も、どこにも存在しないのに。
確実なのは、いま、この瞬間に存在する自分だけ。
本当の自分とは何者か、
それは自分自身が一番良く知っていると思いがちだけれども、
自分の記憶の中の生い立ちですら、思い出すたびに簡単にねじ曲がる。
記憶とは案外曖昧な物だ、思い出す時に、その事実に感情が加算されて
再生される。思い出すたびに事実に尾ひれが付いて行くことがある。
それがまた記憶され、事実として認識されていく。

正確な過去など存在しない。
そして、確かな未来も存在しない、

今この瞬間、確かにある自分が未来の夢を見ることは、
それも、確かな事実。
ならば、今この一瞬、一瞬に精一杯夢を見て、
時を過ごさなければもったいないね。

この一瞬に存在するもの、
それが ”唯一の自分”   なのかも、