シリアルは悲しき食べ物なのか、

「 アンタ、ちゃんとご飯たべてんのかい ?」

実家から山菜が届いた日に、
お約束の『届いたコール』をかけた際の、母親の言葉。

どうやら、
「東京に住む”道楽息子”は、悲惨な食生活を送っているらしい」
そんな噂が流れているもよう。

なぜにそのような話になっているのか、
よくよく聞けば、噂の出所は”義兄”らしいのだが…
[ 話は去年の秋までさかのぼる ]

故郷に住む姉から電話があり、
「ダンナが出張で東京に行くんだけど、一晩泊めて
  やってくれないかい?」と。

そして三日後にやってくる義兄のために布団を買いに行き、
(来客用の寝具なんて用意してなかったので)
軽く掃除をして、久しぶりに会う義兄を迎えたのでした。
うちに誰かが泊まりに来るなんて初めてだし、ちょっとワクワク。

近所の ちゃんこ屋で飲みながら、おおいに盛り上がる。
(二人で飲むのはこの時が初めて)
その後もコンビニでつまみを買い、部屋に戻ってからも
三時頃まで楽しく飲んでいた。
以外と話も合うし、いい人じゃんアニキ。

で、翌朝。
カフェオレを作り、二人で飲む。
そして、僕のいつもの朝飯も勧める。

「食べませんか~ ?」
そう、いつもの玄米フレークに牛乳をかけて♪
そしたらさ、

『い、いやぁ、、俺は、いいわぁぁ、、、』って、

なぜに そんなに嫌がるのだか、なぜに そんなに怪訝な顔をされるのか、?
「玄米フレークが嫌いなんだね」くらいに思っていたけど、その時はね。
[ そして故郷に戻った義兄は語ったらしい ]

『アイツ、”犬猫の餌” みたいなのしか食べてなかったよ。
 まともな食事、出来ないんじゃないか? やっぱり男の一人暮らしってのはさぁ・・・』

嗚呼、悲しきシリアル達よ、
こんなに栄養満点なのに、米どころの人達にはわからないんだよ。

今日の朝食ももちろん ”犬猫の餌、のようなもの” だったけど。
(イチゴ入り、スペシャル・バージョンで)