薬事法によって定義されている、医薬品,医薬部外品,化粧品というカテゴリー
日常的によく目にすると思いますが、この違い、なんだかよくわかりませんね。
特に『医薬部外品』と『化粧品』……。
実は『医薬部外品』は欧米にはない日本独自のもので、
医薬品と化粧品の中間に位置づけられています。
『医薬部外品』
薬事法によって認められた明確な効能・効果を持ち、かつ化粧品と同様の
使用目的・使用方法を持つもので、特定のものを予防し、手助けするもの。
※美白効果がある、ニキビを防ぐ、ふけ・かゆみを抑えるなど、
効果・効能がハッキリしているもの
『化粧品』
人の身体を清潔にし、美化し魅力を増し、容貌を変え、皮膚、毛髪を健やかに保つ
ために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法により使用されることが目
的とされているもので、人体に対する作用が緩和なもの。
※ 石けん、歯磨き剤、シャンプー、リンス、スキンケア用品、メイクアップ用品など
化粧品の特徴として「作用が緩和である」という事と、
医薬部外品は法によって定められた明確な効果・効能を持つ成分
(化粧品では配合することが認められない成分)を配合することができるという
事から”化粧品は目的とする効果は弱いが安全性が高い”と言えそうなのですが、
最近はさらに微妙な位置づけになっています。
化粧品は、2001年4月に大きく規制緩和されました。
ざっくりと要約すると、これまで個々の商品で必要だった厚生労働大臣の承認・許
可を廃止し、各メーカーがその責任において自由に化粧品を作って良い。ただし、
使った成分はすべて表示すること、というものです。もちろん、各メーカーの責任
で自由に作って良いと言っても配合可能成分や配合禁止成分が指定されており、安
全性は十分に重視されていると思います。
これにより、化粧品の中にも高い効果・効能を持つ製品が
出て来ているように思います。
新しく化粧品成分として仲間入りしたものの中には
”目的とする効果は弱いが安全性が高い”と言えないものもあるようです。
美容室で使用しているパーマ剤(&カーリング剤)やヘアカラー剤も
今まで以上に新しい製品がどんどん出てくると思います。
成分を吟味して、美しく健康な髪のために役立てたいと思います。