これをしないと目が覚めないのだ、
電気式のエスプレッソマシーンも便利だけど、やっぱり直火式がいいな。
豆の量とか火加減とか、その日の気分で加減しながら。
コポコポ、コポコポ、いい音と香ばしい香りが広がっていきます。
慌ただしい朝の時間に、少しだけホッとする瞬間です。
久しぶりに店から歩いて帰って来ました。
終電が行っちゃいました、
電車が終わる時間まで、一人でマッタリしちゃったからなぁ、、、
時々こうやって最後のお客様を見送った後、
後片付けを放棄してしまう事があるんです。
店の中はグチャグチャのままだけど、
コーヒーを飲んだり、お昼に食べられなかった
お弁当を食べたり、ちょっとだけ休憩します。
店の中は雑然としたまま、時が止まったように何も変わらない。
あたりまえだけど、何も変わらずそのままに、、
今日は何故か、15年以上お付き合い頂いている方ばかり、
古くからのお客様ばかりだったなぁ。
その中の一人の方が、今月末にアメリカに旅立つと言う、
新しい人生のスタートを切るために。
「年明けに髪を切りに帰って来ますよ」
そんな嬉しい言葉を残して、その人は力強く歩いて行く。
う~ん、今度こそ幸せになって欲しいなぁ、
美容師という仕事は、様々な人の人生を垣間見る、
微妙な距離間で、長年に渡ってお客様の人生に関わることが出来るのかな、
時の止まった空間で、そんな事を考えました。
ジョアン・ジルベルトの歌声だけが静かに流れて、
いくつもの生き方を想いながら、夜は更けて行くのです…
今夜の星空はとても綺麗です、見上げれば東京の空にも美しい星がたくさん輝いています。
自由が丘 美容室 イニティウムヘアサロン
皆さんが美容室に行こうと思うのは、どんな時でしょう?
髪を切りたい、パーマをかけたい、それは勿論です。
面接があるから
友人の結婚式が近いから
もうすぐ旅行に出掛けるから…
美容室に行く、ということは
その先の、明日に向けての準備でもあるのではないでしょうか。
きれいになって、その先に続く素敵な物語を想像しながら、
美容室のドアを開ける。
私たち美容師に求められる事は、
お客様と一緒に、明日に向けての想いを”温めること”
そして”かたち”にすること
以前、歌舞伎町に勤める女性が、美容師を訴えた裁判がニュースとなった。技術の問題よりも、心の問題だろうか…
私たちは、お客様の想いを”感じ”、”温め”、”かたちにする”
技術だけの仕事ではない
このことを忘れてはならない。
と、あらためて自分に強く言い聞かせる。
嬉しそうに、少し照れくさそうに鏡を覗き込んでいる
そんなお客様の姿を見る事が、何よりも嬉しい。
When I do my best and make other people happy, I feel happy!
毎日の生活の中で、嬉しかったり
悲しかったり、いろんな感情が沸き起こってくるのは、
やっぱり人と関わっているからなんだろうなぁ。
まったく一人で生きてきたら、感情なんて無くなってしまうのかな?
独りぼっちで寂しいって思うことだって、
「誰かと一緒にいると寂しくない」っていう事を知っているから
感じる事なんだと思うし。
多くの出会いがあって、ほんの一瞬すれ違っただけの人もいるけれど
関わって来たすべての人から、何かしらプレゼントを貰っているはずなんだ。
明日へと繋がる道しるべを、多くの人から貰っているんだと思う。
だから初めての人と出会う時には、ドキドキ、ワクワクするんだね、
誕生日のプレゼントを貰うときのように。
もちろん自分も心を磨いて、素敵なお返しが出来るようにしないとね、
そうやってお互いに刺激しあっていけたら、充実した毎日が送れるんだろうな。
友達でも、恋人でも、もちろん親子でも。
やっぱり誰かと支え合って生きているほうが楽しいよね。
はじめまして。
自分の考えている事を、言葉や文字で表すのは難しい、
けれど、心の中でぼんやりと広がっている想いを
こうやって文字にしてみると、あらためて自分自身がを思い
何をしたいのかが、少しずつクリアになってくるような気がするのです。
だから、さらに前へ進むためにもう一度「書く事の魔法」を使ってみようかと思います。
宜しくお願い致します。